Archive for June 2007

28 June

いま本部は

だんま  藤原正彦著『国家の品格』を解体しました。
「掲示板for mania」をご覧ください。やっと宿題を果たした気分です。『日本人の精神構造』の意義はまだまだ覆われているのではないでしょうか。(30日、追加記事)

だんま  いま本部は次の幹事会にそなえています。7月13日(土曜)に開きます。総会の反省会と新しい幹事の歓迎会となります。そのあとは研究会に取り組むことになります。


さて、23日(土曜)には東大本郷で宇井純を偲ぶさまざまな催しがありました。午後の最初には識者の講演があり、最首悟さんも話されました。

最首さんが「四大宗教をこえた普遍的宗教」を口にされたことに驚きました。はじめてそういう言葉を聞きました。

安保闘争から東大・水俣、障害児のいる家庭生活から現在まで、戦後の歴史の場面をくぐって最首さんが到達された地点だと思うと、感慨深いもの、もっと学びたいものを感じざるを得ません。


最後に、「伝言版」の「中学生にもわかる滝沢克己」が完了しました。ご助言、ご批判をいただければ幸いです。宇都宮高校の動き、教科書の動きにみるとおり、こういう作業をしておくことが是非必要と愚考します。
10:14:27 | joy | No comments | TrackBacks

18 June

総会、講演会終了御礼

だんま  無事終了しました。決算、予算、事業が承認されました。また、一部人事が決定しました。詳しい報告は次の会報でいたします。また、この欄でも折に触れていたします。

ここでは最首さんの講演について簡単に報告します。なお、最首さんの講演は『思想のひろば』の19号に掲載予定です。今年度内に刊行予定です。お楽しみにどうそ。

講演中の最首 悟さん

最首さんは滝沢さんとの関りを語りながら、ご自身の安保、日韓条約、東大闘争の経験を振り返り、「本当に喜ぶ・悲しむということのない」中間者の悲哀、いたたまれなさ、落ち着かなさにふれました。

それを生来の子どもっぽい「なぜ」の問いと結び、上記の悲哀を重複障害児の星子さんをめぐる家族関係、男女関係に及ぼし、膜や襞といったメタファーによりながら、どうにも割り切れない揺れ動き、右往左往を展開されました。

そのあと、男にも女にもなれないものをメビウスの輪のように連続的にとらえ、次元を変えることで問題を転換しようとされました。14世紀の書「不可知の雲」に関説しつつ、「今までの考え方は忘れる」と神との関係も違ってくるだろうと述べました。

滝沢さんのいう発起点消滅点は最首さんにおいては網の目、襞が続くことにほかならないが、滝沢さんは切れている。最首さんはご自身が子供の本向けに書かれた文章から「霧の中にキラッと光るもの」を引用、その霧がクエスチョンでありインクルージョン(包摂)である。そういう次元が必要かなと語られました。

以上、あくまで私のメモからの再構成です。滝沢さんへの温かい気持ちが伝わってきた1時間でした。最首先生、ありがとうございます。

講演中の最首 悟さん(2)
01:32:01 | joy | No comments | TrackBacks

11 June

さあ、いよいよ

だんま  昨日の研究会が終わって、さあ、いよいよ総会・等石忌が近づきました。

研究会は1時間延長しての緊迫したものになりました。石井さんは西田の『無の自覚的限定』に拠って西田に「不可逆」がある、と主張しました。

前田は「不可逆」をめぐる戦後の議論は「不可逆」を本当には理解しないままの空中戦に終わっている、として些末な事実から「不可逆の本義」に溯りました。

研究会は、直前に2人の方が欠席され、3名だけの会となりましたが充実していました。レジュメを公開予定です。

ところで、総会当日の講演では、『滝沢克己 人と思想』(新教出版社)所収の最首さんの文章「孤立有縁ともいうべき事態」が配られます。お持ちの皆様は、お読みください。

「だれでも伝言版」では、石井さんとワルターさんが議論しています。会員の皆さま、どうぞ割り込んでください。「中学生にもわかる滝沢克己」をどう書きますか?

23:05:47 | joy | No comments | TrackBacks

05 June

思いは同じ 恋路なれば

だんま  伝言版の書込みと同じタイトルで書き込みます。

いよいよ六月、研究会、総会が近づいてきました。

研究会では、西田と滝沢を巡る議論に新しい局面を導入し、西田の大きさと滝沢の意義を照らし出したいと思っています。

最近、西田さん関連の本が立て続けに出ています。未だにイデオロギー的なものもありますが、冷静な取り組みが目立ちます。われわれの議論もそういう風潮に一石を投じられたら、と思っています。

総会での最首さんの講演も楽しみです。遅ればせながら、『生あるものは皆この海に染まり』『星子が居る』を読んでいます。

最首さんの文章は石牟礼道子、竹内敏晴などのそれと似て、詩的で喚起力の強い文章で、読んで要約して役立てるというより、読むこと自体に愉悦を感じる体のものだと思います。しかもそこにはテコでも動かないものがあって、いつも論評の言葉が上滑りしていく感じを禁じ得ません。そういう意味でわたしには「こわい人」です。

当日の二次会では直接お話することを楽しみにしています。

皆さま、6月、梅雨の季節です。体調崩されませんように。

タイトルは謡曲『隅田川』の一節からでした。
23:42:50 | joy | No comments | TrackBacks